悪路、ぬかるみ惑い

なんか無節操なこと備忘録兼ねて

番町皿屋敷

昨日眠る前にたまたま映ったテレビ番組をを少しだけ眺めてたら年末などによくある歌舞伎の密着ドキュメント番組で『播州皿屋敷』の公演の様子の場面だった。播州・・・?自分は小さい頃からずっと『番町皿屋敷』として覚えていたので”ちょう”と”しゅう”を訛とか何かで間違って覚えていたか『番町・・・』で検索してみると、多くのサジェストが出てきたのであれ?多くの人が間違って覚えていたやつかと思ったが結果を見て驚いた。『播州皿屋敷』も『番町皿屋敷』も二つ存在する。どちらも正しい(という言い方はあれだけど)らしい。Wikipediaによると二つはその舞台が違うらしい。播州はその地名通り姫路城を舞台とし、番町は江戸の町を舞台としているとか。起源や歴史は議論の余地があるそうだが番町より播州の方が古いらしく、記録書的なものも残っていてお菊さんも大明神的な存在として祀られているらしいしその話にまつわるスポットが色々と存在するらしい。

どちらも話の大筋は似た感じだが、播州の方がより戯作(げさく・・・と読むの初めて知った)的だとか何とかで話が入り組んでて複雑な感じがあるそうで・・・Wikiのあらすじ読んでも登場人物多くちょっと複雑な気がした。有名なのは番町の方らしく、こっちは仕えていたお菊さんという女性が主人の大切にしていた皿を割ってしまったお菊さんが主人たちから手酷い仕打ちにあって・・・亡霊になってからも泣く泣く皿を探しているという、わりとわかりやすい話っぽい・・・?しかも一応そんなに手酷くする事なかろうと主人たちを懲らしめるパターンもあるらしいので江戸っぽい勧善懲悪風な雰囲気もそこはかとなく漂う・・・。

一枚二枚・・・一枚足りない・・・と数え上げていってその後どうなるのか実はよくわかってなかった、一枚寄越せと襲って来る事はないのか・・・(襲って来るなら現代怪談っぽい)四谷怪談のお岩さんの方は恨めしいと襲って来るタイプだったか・・・?

小さい頃は縁日などのお祭りの場に現れる簡易的なお化け屋敷の売り文句(といっていいのかな)等では『番町皿屋敷』的な絵だったり宣伝に数えて一枚足りないとかそういう遊びがあったような気がする。話は逸れるが子どもの頃に聞いたお祭りのお化け屋敷の宣伝で今でも印象に残るのはとても饒舌な言葉の上手いおじさんだったんだろうな、今思うとまるで落語のような講談のような勢いだった。寄ってらっしゃい見てらっしゃいから始まり、あなたの後ろにもほら一匹!と締めて終わるのは今思い出しても面白いし。結局自分はビビりなのでお化け等怪談話を聴くのは好きだけどお化け屋敷などは未だに入った事はないけれど・・・。

逸れたけれど、お菊さんは色々改変にも使えてしまうな・・・何かを数える時に1つだけたりないと・・・。最近では妖怪1足りないとか(これの妖怪はお菊さんではないけれども)言ったりするかもなあ・・・。

でも『番町皿屋敷』って言葉のキレ感は好きだなあとか、二時間サスペンスドラマ的な雰囲気あるなあとか・・・。