悪路、ぬかるみ惑い

なんか無節操なこと備忘録兼ねて

ニ・ガ・テ

今週のお題「苦手だったもの」

お題は今は克服したよ!ってエピソードを求めているようだけど、たぶんお題とは真っ向な感じのを書くと思う。

凄くジャストな話なのだけども、また気温が暑く蒸し暑くなってきたので扇風機(はずっと点けてはいるのだけども)猛暑の時の如く風量を弱から中にしてかけてみた。かつ何時もは窓に向かって真正面にかけて風をいるのだけど今日は久々に首を振らしてみた。何年ぶりだろう首振り機能を使うのは・・・と思って小さい頃はこの扇風機の首振り機能が苦手だった事を思い出す。

なんていうか、自分の小さい頃は黒色の特に大きくもない普通サイズの扇風機が家の中で回っていてだいたい首振りをONにして回ってるのだが、その首振りが何とも言えない気持ち悪さというか怖さがあって苦手だった。扇風機の振りってタイプにもよるのだろうけれどゆら~っといやらしいというかゆっくり回ってくるのが、全身黒色ボディだと黒い髪の女の人がにやっと笑いながらゆっくり左右を見てくるようで苦手だった。(実際に私がそう見えていた訳ではなく何となく人間っぽさのあるというかイメージだった)

だから右を向いて左に向かってくるのを待つ時とかは変に緊張するというかざわざわぞわぞわする感じがあって苦手だった。自分から顔(扇風機の)を求めて左右に行ったり首振り機能無しにするのは平気だったと思うのだけど、ゆらっと回ってくる黒色の扇風機の姿が妙に幼心に怖さを感じていた。他家の黒色じゃない扇風機とかなら怖さを感じなかったけど、あの扇風機は何でかな・・・音も洗濯機の脱水時のようなのだったのが苦手だったのかな・・・。

今は何てことのないものか、と言えば昔ほどとは思いつつ、扇風機自体が何故か苦手というか祖父母の家にあった古い大型(150cm~160cmとかくらいあるような)扇風機も思い出すと小さい頃は苦手だった。自分より背丈の大きいというのもあったのかもしればいけど家電量販店で見る扇風機は全然不気味な感じはしないのに・・・。それで年を経た今でもたまに扇風機の出てくる悪夢みたいなのを見る。内容は沢山の扇風機の電源がついていて風の吹き荒れる中それを一つずつ消していかなければならないというもの。こうやって書くとヘンテコな笑い話だけども夢の中ではかなり不快で大小様々な扇風機の電源を止めなくてはと嫌だな怖いなと何故か決死の思いでいる。潜在的に扇風機が苦手なのか・・・?今使ってる扇風機はそういう気持ち悪さはないので、たぶん本体の色も関係している。

そもそも首振りというものが見られているみたいで怖いのかもかもしれない。昔々地元のデパートにあったおもちゃ売り場の大きなゴリラの置物は首が左右に動いていて、何となく子ども心に目を合わせちゃ(こちらを見られては)いけない!見つかってしまうみたいな意識が働いて、ぎこちなくなったりしたものだ。「!」と某ゲームのような効果音が鳴る訳でも「みいつけた」という声がする訳でもないのに。さすがに今は首を振るものに対してなるべく目を合わせんとこ・・・とは思わなくなったと思いたいけど・・・(今は首を振るもの自体が少ないかもしれない)

上で音が洗濯機の脱水音にも似てるから苦手とあったが、洗濯機の脱水音も苦手だった。なんていうか家の洗濯機は年末恒例「芸能人オールスター感謝祭」の問題の時のカウントダウンの時の後ろで鳴ってるようなギュイーンと鳴る感じ(えらく微妙な例え)のもので、その音が何とも苦手だった。今は特に苦手ではないというか慣れたが・・・。音で言えば汚い話だが小さい頃は家のトイレの水を流す音も苦手で流さないか耳を塞いで流すとかしていた、大きな音が嫌だったのかな。お店とか祖父母の家のトイレはそんな風に嫌だなとなる事はなく・・・。また引っ越しして小学生ぐらいになったらそういう事もなくなったけれど・・・。小さい頃に住んでた家がアレだったのだろうか。思えば掃除機もスターウォーズのR2D2みたいな形と大きさで自分よりも大きいというのもさながらその吸引音や姿も苦手だった。今も掃除機の音はうるさいと思うけど苦手とかはない・・・。

克服したものというより苦手だったものの羅列だな・・・。

自分の場合、どれも大きさとか色とか音とかそういうのが関係あるような気もする。黒い扇風機もピンク色とか白だったら気味悪く思わなかったかもしれないし、洗濯機も掃除機も音が静かで売ってるものなら全然そうは思わなかったかもしれない・・・。

これらは克服したものというより年を取って何とも思わなくなったっていうのが正しいのかな・・・。自分の場合克服したぞ!って胸張れるものはない・・・気がします・・・。