悪路、ぬかるみ惑い

なんか無節操なこと備忘録兼ねて

幻想風景

今日はとても気温が高くて窓辺に立つだけでも熱波を感じるぐらい熱い。こういう生暖かいというか蒸し暑い感じの空気が苦手になった。明日も同じ気温らしいから、この空気の粉っぽい乾燥してるようなでも蒸しっとしたような暖かさの微妙な空気に嫌な感じがして薬の量が確実に増えるな・・・と思っている。扇風機は回しているし扇風機の風はまだ爽やかだけど何か微妙に籠もったような暑さが残る・・・。

この前書きかけてた文章と合算させる。

何か音楽の動画のサムネに使われててこの絵何だったけなと思っていて動画を開いてみたら、奥付が載っていた。それがエドワード・ホッパーの「ナイトホークス」(夜更かしする人々とも)で不思議な絵だなと思って見る。ちょっと近未来的な印象も受けるし何か無機質なようにも見える絵。Wikipedia見ると別にそんな無機質さとかには特に言及なしだけどたぶん食堂の外が暗いし人通りもないから未来の街なのかなみたいな印象になってしまうのかな・・・。あと食堂というけど食堂っぽさがないというか・・・調理器具とか小物があんまりないように見えて何か違和感あるような不思議さで溢れてるように個人的に見えてしまう。

こういう無機質さとはまた違うけどユトリロの街の絵は好きだ。中学の頃の美術の自由課題に模写(?)っていうのがあってユトリロのサンセブラン教会の絵があって街角の雰囲気が良かった。それを模写に選んだ。最初は普通に見ながら書いても全然上手く書けなくて、トレーシングペーパー(反則だがカーボン紙ないので本当に線をなぞるだけ)使ったりして何となく感覚を掴み、最終的にはマス目を作ってやっていったような気がする。それで結局提出はしなかったけど、ユトリロの描く街並みや街角の風景が好きになった。飲酒治療の一環として絵を書き始めたらしいけど(母親*1がとんでもない凄い女なので才能は遺伝されている・・・)人影の疎らな感じの街並み、寂しいような気がするけどでもそこに存在してあるという素朴なように見える建物や街角の合間。ちょっとどんよりしたように見える空模様も、なんかそういう雰囲気が好きだ。

前にニコニコ動画の特集で見たのだと思うけどレッサーユリィの街の風景画も色合いが綺麗で良かった。クロードロラン(だっけ)の古代ギリシャやローマの神話のような港の精巧で緻密な感じも好きだし、グリムジョー(だっけ)とかの夜街の風景も好き。日本画東海道五十三次の絵に見える風景もいい。水墨画の隠遁場のような山と川のあるような静けさも好きだ。しかし夜の街並みの絵って色のバランス調整するのに書くのが難しそうだ・・・。空を暗い色で塗ればそれっぽくなるのだろうか・・・?(書いてみたい好奇心はあるけどそもそも風景や建物はちろんまともな絵がかけない)

街角や通りの建物の絵って何か惹かれるものがある。実際にある場所もない場所も行ってみたいとその絵の中に入り込んでみたらどうなるんだろうと、想像してみる。実在してる場所でもリアルには人がいるし見え方も当然違うから、絵の中にしかない風景っていうのかそういう一つの幻想の中に入ってみたくなる。小さなトリップ。

*1:ルノワールのモデルをしていたり名だたる芸術家たちと関係があったとか