悪路、ぬかるみ惑い

なんか無節操なこと備忘録兼ねて

TOKYO コンプレックス

東京に行きたいかー!?(NYクイズ的なノリで)実はこの伝説的クイズ番組をリアルタイムで見てたかどうかは微妙だけどたぶん特番みたいなので見たような気がする・・・だとしても小さな時だろうけども・・・。

 

最初の通り私の人生の中で東京に行った事は2回しかない。全て旅行で行ったので居住経験はもちろんない。しかも未だにこの記録は更新されていなかったりする。別に地元が好きすぎるという訳ではないし、むしろ出て行きたいと思った事はあったぐらいなのに気付けばこんな風になっていた。

1度目はかなり幼かったのであんまり覚えていない・・・。確か親類の結婚式だった気がする・・・。

2度目はまだスカイツリーが建築中で、あの震災が起こる前だったので10年以上前だったと思う。この時が初めて東京に行ったという感覚があったと思う。正直内心感動した。これが上京、これが東京・・・!カルチャーショックとまでいかないけれど、胸に込み上げてくるものがあった。

でもこの時を最後にそれから~今まで東京には全く行っていない。

 

学生の頃には東京に一度は住まないといけないものだと思っていた。文化カルチャーの発信地という面では絶対に避けては通れない場所だと思っていたからだ。今もその考え方は大方変わってないと思う。

美術館や博物館がいっぱいあって、海外からの展示も多く来たりするのは決まって東京だ。だから文化や芸術に携わりたい、身近にしたいと思うなら東京はその街だ。いくらインターネットが発達してテレワークが普及したとしても最終的には東京という場所に行き着く。

地元発信とか地元活性化だってそうだ。ずっと地元の人もいるけど、だいたい一度は東京に行って修行(?)した経験のある人が中心になったりする。Uターンだとかそういうもの、東京での経験の有無とかはやっぱり未だに重要視されてるように思う。

 

地理的にも私の住む北海道とは陸路が完全に繋がっている訳でもないから電車や新幹線、車で行こうと思っても気軽には行けない。昔も決して旅費は安くはなかったし(・・・なのに小さい頃周りは東京やTDLに行ったことある人が多かったのをちょっと羨ましく思った事もあった)今でこそLCCが出てきて金銭面的にもかなり行きやすくはなったとは思うけれど、それでも経済的な余裕があるわけではないし後込みはある。行きたいと思った事は何度かあったけれど結局実行には移せなかった。

そもそも何をしに行きたいのだろうか?確かに行く機会もなければ目的もない、というのはある。何の為にそこに行きたいのか?そこでしか見られないものを見たいから?買えないものを買いたいから?

パンダを見たいから、とか美術館の特別展を見たいから?美味しいもの食べたいから?でもそんな純粋な旅行先での楽しみのようなものじゃない気がする。

 

これは自分の東京コンプレックスみたいなもので、私の上京体験が2度(殆ど10年前の1度)しかないという事に引け目のような負い目のような意識がある。

私はなんでこんなに経験が少ないのだろう。多くの人が経験するであろうスタンダードが未だにわからないのだ。新幹線の乗り方も、電車の乗り換えもわからない。東京タワーもテレビでしか見たことがない。駅の改札の中にグランスタなんとかがあるってのも最近まで知らなかった。

私にとって東京は未だに遠い場所であることに変わりはなくて、憧れの場所である。

ブログ記事の写真記など見てもそうだ、フォトジェニックな場所や風景が沢山あるように思うし、レトロな喫茶店やオシャレな現代風の喫茶店まで美味しそうだしいいな・・・と思ったりする。サブカルごっこじゃないけれど、そういうのを体験してみたかった人生だった・・・もっと若い頃に。(念のため言うが下げてる訳ではない。サブカル文化的な振る舞いやそういった知的文化的なレディー・ガールに私個人の憧れがあるのだ)

自分の今のこの年齢だと生まれて死ぬまで故郷で暮らしていくんだろうな・・・と思う。何も見ぬまま、何も体験せずのまま。それが仕方のなくてどうしようもないことなのかもしれないけれど。

理想的な願望を言うならこちらに住みつつ何らかの出張などで東京に行く機会があるよ的な暮らしは理想的だとは思う。けれどこれは夢、そのものだ・・・。

たぶん理想郷のようなものだと私が勝手に思っているだけなんだろうか、天竺のようなガンダーラだと私が無知すぎて思っているだけなのか。

実際にはそこで文化的な生活をおくるには相応の職があったり豊富なコミュニケーション能力のような知識と身分が必要で、それは着の身着のままで出来るものでないことはわかっているつもりだけど・・・。

そこは私にとって憧れの地でありずっと遠い街のままだ。このままどんどん離れて遠ざかっていくだけになる。

それではやっぱり嫌だと思う自分とどうしようもできない、ならなかった現実(事実)と。うまく、まとまらない。

 

でも、そこに行けば何かが叶うような気がしていた。根拠のないけど、何かが変われるような思いがあった。これはないものねだりなのだろうか、そうかもしれない。

色んな夢の跡。