悪路、ぬかるみ惑い

なんか無節操なこと備忘録兼ねて

ワナビの残言

何か物を書いて生計を立てたい、と思うはいいもの自分はやはり凡人の中の凡人で究極のワナビーだと気付かされる。
才能も運も学力も知恵も何もない。

外では働けない、働きたくないからから内で何かやるしかない、自分にはこれしかない、これぐらいしかできないとそのぐらい追い詰めてるのに自分でも驚くほど何もない、なかった。

実は始める前はまだ自分にもチャンスやイケてる部分あるんじゃないかと思っていたが、やはり全くの凡人であった。眠れる龍でも何でもない。そして自分でもこうなりたくはない、と思っていたワナビーたちと全く同然であると思い知らされた。

まだ本気を出していないから、という文句を私自身も思っていたようである。怠惰なワナビーたちの言い訳にように思っていたがその言葉を一番信じていたのは紛れもなく私だった。

人類救うロボットを唯一操れる人間、凡人のようで実は望めば世界を滅ぼすほどの魔力を秘めた人間・・・どこかそんな特別なチャンスがあるんじゃないかという夢想は楽しい夢のままだったようである。

何気なくこれをしたら人生変わったとかそういうミラクルが自分にもあるんじゃないかと思ってた。自負だけどこれまであまりいい人生じゃなかったから。
苦しみの後には何か良いことあるかも、ってやっぱりそんなのないんだろうな・・・いやその資格は自分にはないんだろう、所詮は凡人の中の凡人。

文を書くにも絵をかくにもその道のプロやそれに準じ学んだ人々がごまんといる中で、じゃあ自分の出来上がった物は何?多くの人々を惹きつける何かなんて何もないましてやプロと同じ道路を歩いてる人と同じ道に立てるわけがない。

立てる人がいないわけじゃない、ただ自分にはそれがないだけだ。
字を書きたいなら東京の有名な大学に入ってないと駄目で絵をかきたいなら美術大学や美術学校出身じゃないといけない、それを突破して同じ舞台に立てるならきっとそれはその方の天性の才能なのだと思う。

自分にもそれが、チャンスがあるんじゃないかという淡い希望は淡いままだった。

本当に自分はネットの隅で批評家気取りで喚いてる実力も何もない井の中の蛙で、特別な才能も卓越した技能も何もない、ただの怠け者なだけの凡人の中の凡人だった。
夢や憧れ理想だけはプロフェッショナル。
底辺という言葉がお似合いの、清貧でもないただ全てが貧しいに尽きる。

きっとこの先も恐らく何もない。
今は全く身体の不調で外に出ることができないのですが、介護は体力無さ過ぎて危険なのでお掃除のバイトとかゆくゆくはできるようになるでしょうか。そうして日々何を楽しみにしながら生きてくのだろう生き甲斐なんてないんじゃないか、ただ浪費するだけで幸せだと思えるならそれで良かった。でもそれだけでいいやと思えない。

インターネットの普及は希望とともに余計な欲を与えてくれた。
自分にも出来るかもしれない、は残酷だった。