悪路、ぬかるみ惑い

なんか無節操なこと備忘録兼ねて

感想文

一応blog1ヶ月は続ける予定なのだった

読書感想文にするか今日は・・・稚拙で申し訳ない

「みちのくの人形たち」深沢七郎著 中公文庫

5月くらいに読んだ(もし検索で引っかかって来た人いたらごめんなさい)
するする読めてビックリした。作者大正生まれってあるのに言葉使い全然固くないし感覚とかも現代っぽいと感じた。(独特な言い回しみたいのはあるかな)

表題目当てで読んだ、というのも東北の民間風習とか因習を知りたいならこれがお薦めとあったのをどこかのまとめで見たのだけれども、読んでみてこれそういうのじゃねえだろ!って思った。
因習と聞くとミステリアスエロティックサブカルエンタメ的な響きとか勝手に思ってるんだけど
「みちのく」はそんな安い感じじゃない、もっと高貴なもののように思った。しみじみと深く入ってくるような、そんな感じ。

あとこの話もそうなんだけど語り手の”私”の感覚が現代人ぽくて面白かった。書かれた年代が1970後半とかそんなだから今とそんな変わらないってのはそうなんだろうけど1914年生まれの人がこういう感覚持ってんだってとこに個人的に驚いた。

「秘技」「アラビア」面白かった。
秘技は男同士のお約束、俺たちの秘密的な一種のホモソーシャルみたいに思っちゃったりした
ハカタ人形の裏?ってと混乱したが検索したら納得よくこういうの思い付くなあ・・・って思った。(芸術に偽装させたポルノってやつなのか?)

アラビアは結構エグめな描写あるけど聖人伝との絡め方が秀逸だった。(直前にベン・ハーを流し見してたからかもしれないイメージがそんな感じ)婆さんの息子を思う気持ちとか懺悔というかそんな風にも思えて(罪人の懺悔みたいな)色々な解釈できそうだなと思った。(曲弾いてたら勝手な人たちの物語考えたとか作者は書いてるけど)

色んな考察・・・とか解釈とか出来るのっていい物語ってことなんだよなあって思った。

語彙があんま浮かんでこないしちゃんとソースあるものは適当に書いたらあかんし読書感想文って難しいねえ・・・


※検索から迷い込まれた方いたらすみません