悪路、ぬかるみ惑い

なんか無節操なこと備忘録兼ねて

微不思議な話

朝起きて、諸々の用を済ませホラー系のゲーム配信アーカイヴを見ていたら、突如セミが鳴き始めた。もちろんリアルでである。
しかし、なんか音が近い・・・?
いつものように外の木々で鳴いているような反響がない。まるですぐそこで鳴いているような・・・。
カーテンを閉めたまま(日差しが入って暑くなるので)の窓を覗きにいく。
窓にあのシルエットがあったらどうしようと恐る恐る開けて見てみるが、窓には何もくっついてなかった。
網戸まで開けて壁を確認しようかと思ったけども、やめた。もし見つけてしまっても飛んでこられてもさすがに嫌だ・・・。

もう一度鳴かれたら嫌だなと思っていたけれど、
しかし鳴き声はその昼に差し掛かる一瞬の間だけでその後今まで鳴き声はしないままである。

鳴き声的にはツクツクボウシだったのでアブラゼミほどうるさくはないのだけど、もし窓の外や近くの壁に張り付いていてまた鳴かれたら流石に煩いので、身構えていたけれど恐ろしく静かになった。
なんだったんだ・・・あの鳴き声は・・・。

よく(?)亡くなった人は虫になって会いに来るというような事を聞いた事がある。
子どもの頃から怖い話や怪談話が好きなので、そういう逸話も頭の中に残っている。
虫の知らせなどともいう言葉があるけれど、そある意味虫はそういうメッセンジャー(古い言い方だけど)的な役割を担っているのかもしれない。

その虫も普通に見かけるようなものなら何の事もないのだろうけど、なんでこんな所に?とか物凄く大きい虫だとか、追い払ってもなかなか逃げない虫とかはそういう死者の生まれ代わりではないけれど使い魔(虫)的なものなのかもしれない・・・(?)

なので今日のたぶん近くの壁にいたのかなと思うツクツクボウシも、何らかの意味がありそうななさそうな・・・。

時期的にもちょうど良い頃合いであるし・・・



といって、こういうのは私がそう勝手に関連付けてるだけで実際にこう心霊体験だの何だのという話はないです。
全くの0感なので、不思議な話もあるかなあ・・・と思ってもいや、ない・・・なあ・・・。


不思議といっていいのかわからないですが、十年くらい前の話ですが、裏山の抜け道を通って帰る途中(山の裏側は普通に住宅地になっている)の話。
そこは他の区に行く時に信号がなく便利な近道。けっこうトラックなど交通量も多くて、家からだとそこを通っていくとショートカットにもなるので昼も夜も何度も通ってふつうに見慣れた道。
その日はたぶん外食して帰ったので21時過ぎだったのかな・・・道の途中、ほぼ森で囲まれた辺りにさしかかった時に突然白い霧(モヤ)がものすごく立ち込めてきて、車の遠目ライトで照らしても前方1m先も真っ白なくらいの中に家の車だけがポツンと。
いつもなら21時とかでもだいたい対向車や前後の車もけっこう走っている道なのですが(走り屋さんみたいな方々もいるので)その日に限ってはなぜか全く通ってもないし来もしない。

運転してる親も驚いていてお化けでも出てきそうだとか気持ち悪いとか言ってましたが、本当に白い濃い霧の中に家の車だけが取り込まれたような感じでこのまま異界にトリップするんじゃ・・・?と思うくらい、白い濃霧とオレンジ色の外灯のコラボレーションは雰囲気抜群。
私も楽しさ半分、気味の悪さ半分。

本当に後続車も対向車もその間だけは全く来なくて不気味だった・・・今でも思い出すと不気味だなと思う・・・。
で、その後濃霧の中をゆっくり走っていくとこれまたパッと霧が晴れて対向車が見えました。

あの間だけは本当に異世界だったのでは・・・?と思う。
同じような時間に通ったことも何回もあるし、見慣れた場所なのに本当にその日のその時だけ見たこともない濃霧と景色・・・。

いつもの日常の中に潜むちょっとした違和感みところに恐怖はある・・・みたいな感じだなあと今になっては思うけれど・・・。

曇りっぽい日ではあったけれど行く時にも霧がかかってたわけでもなく、帰りの最初の方の道でも薄い霧も何もなくて途中の道に差し掛かったら一気に濃霧がかかってきてたのでびっくりだった。

あの時、何かに呼ばれかけてしまったのだろうか・・・・・(特に曰わくつきの道でも何でもないのですが・・・)

ちなみにその裏道には二つ分かれ道があって、一つは住宅地に帰る方向ともう一つは外灯がなくて山林に挟まれた夜は本当に真っ暗な道があり、実はそっちの道は何かが出るらしい・・・

という噂があったりするのですが果たして・・・?(最近は外灯ついてるかもしれないですが)


夏の納涼話ということで・・・