悪路、ぬかるみ惑い

なんか無節操なこと備忘録兼ねて

夏の南瓜の馬車

何がしたいのかわからない苦痛というか。暇だとか退屈だとか思う時はあるけれど動ここうとすれば体調が辛くなるので、そうじゃなくて面白いと思うものがあればいいんだろうけどそんな凄いものはある訳ない・・・。

何かしら楽しいと思うものや事にも自分から多少動かなければならない所がある、向こうから勝手に楽しい事はやって来ない。(前も書いたなこういうの)
だけどその自分から動いていく過程が苦痛だ。
動いていったその先に動くという苦痛に見合った楽しいことはあるのか?と考えてしまうと動く事自体が無意味で無価値に感じてしまう。


なんていうか料金も高い繁忙期に旅行に行き、その旅先で起こることが楽しいものであるという確証があるのだとうかみたいな。

あまりうまくない良くない例えかもしれないけど、混雑していてお目当ての場所に行くにも煩わしさがあったり、人バテしてしまったり、食事も忙しなくなったり、あるいは何もその風土に触れたものを食べたり買わなかったりして、逆に行って疲れてしまうようでは行かない方がマシで正解じゃないかという”その先”でのつまらなさ。

そういった事が日常的に自分の中で起こっている気がする。

最初のハードルや苦痛を乗り越えた先にその見返りがあるのだろうか?と見返りを求めてしまう。この不調になったら尚更。厳しい状態を越えてじゃあその先は良いものなのか悪いものなのかはわからない。
良ければいいが悪ければリカバリーしなければならないのだけれど、外でそういう状態に陥った場合に人の目というのは避けられないし、昨今の疫病事情を考えるとその部分を誤解されるか面倒くさがられるかが起きそうで億劫なのだ。

そして私もその目が気になる以上、外で事が起きた際になかなか元の状態に戻るのには難しそうでだったらやっぱり外に出ない方が賢明な判断であるように思えてくる。

じゃあ家の中で何かしらできないのかと思っても全てのものに不安も興奮もつきまとうわけであるし・・・・・・。行動の先自体に楽しさとか幸せがある訳ではないから、なんていうかそういう良い意味でのトキメキがなくなったように思う。
これに浸ってる間は幸せ・・・とかそういう萌えみたいな状態は本当にどこへ消えたのか消えた。

2020辺りまでは残っていた残り火もなんだか燃えカスったように一応まだ生温かくあるけどまた火を付けた時に燃えるかどうかは謎だ。

何に対しても動かない言い訳が出来てしまうし、その初動の辛さを突っ切ってまで面白いことややってやるぜみたいな生きがいが手に入るようには思えなくなった。
未来は挑戦と可能性に満ちている、と思えたことは結局良くわからない根拠のない自信とただの自惚れでしかなかっただけで、現実の景色に触れた瞬間にこんなの違うと拒否していった結果のような。
こういう事が起きたのかなと思うぐらい、本当に一昨年までの私は呑気で愚直さがあって、悪い意味でも良い意味でも何かに対する熱意のようなものはあったと感じる。

それがもう感じられなくなった時に、「じゃあ君は何がしたいの?」と突きつけられて何がしたいんだろうって本当によくわからなくなった。
私が何を目指したかったのかもその時には何かやると思えていた事や目標も何もかも実は空っぽだった。実際に何も手元になくて、何もない。
アイデンティティーの喪失とか言ってそのアイデンティティー自体がよくわからない。そもそもそんなもの自体が元から無かったのかもしれないが。


それだけただ今は何の為に生きているのかわからんなと感じる事もある。虚無とか虚しさとか。
昨日の台風直下の中での修業僧みたいな(と誰かが言っていた滝打ち業的なのだろう)コミケ列とか、今日の箒列とかのトレンドを眺めていても、この人たちの毎度のコミケへの熱意とかによくやるなーなんてすごく遠くのように思ってしまって、

なんだろうな・・・疫病渦前は追っていた公式もコミケとかに出展してて色々情報見てていいなーとか思ってたりしたのだけど・・・。
作家さんの新刊みたいな情報も見たり、あわよくば自分もいつかこういうイベント(コミケじゃないけど)で薄い本を出したいよな~とか思ったりもしてた時もあったのだけどな・・・。


本当に何もかも行動できなくなったし、近くを散歩するといったってハードルが高いしで、家にいても日常のあらゆる動作も辛く思う時も少なからずあるのに。
そういう状態で想像・創造だとか何だって言うのもただ空しいし悲しいだけだな・・・なんて。
でもその想像(創造)がある意味行動の”その先”に繋がる展望だとか兆しにもなりうる事もあるのだけれども・・・。

けれど今は色々やりたくないし重たいと思うだけでしかなくて・・・なんか本当に色々な方向に詰んでるなと思う。

誰かにここから連れ出してもらいたいという他力本願。(シンデレラシンドロームのようだ。南瓜の馬車を召喚してもらいたい。でもそんな不思議な事が起きたら不調も和らぐだろうか。)